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日本で開幕したラグビー・ワールドカップ(W杯)。各地では、国籍を超えてファンが握手し、熱く語り合う姿が見られる。「アフターマッチファンクション」(試合後の交歓会)だ。ラグビーでは試合後、敵味方なく集まって飲食などを楽しむ伝統がある。ノーサイドの精神を体現するこの伝統を日本に広めた人物が、1世紀前の神戸にいた。
「長い脚でドリブルしてくるのを止めるのは、少々辛(つら)かったが、ミーティングの時の紅茶とケーキの味は、また格別で、その後あんなにうまいケーキや紅茶を味わったことはない」
旧制三高(現・京都大)の「三高蹴球(ラグビー)部史」には、大正時代に外国人スポーツクラブ「神戸レガッタ・アンド・アスレチック・クラブ」(KR&AC)のラグビーチームと試合をした後、交歓会を楽しんだ学生たちの感動がつづられている。
彼らをもてなしたのは、KR&ACの中心選手、箙譲衛(えびらじょうえ)さん(ジョーイ・エブラハム、1896~1974)だった。
箙さんは、貿易商をしていた英…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル