宮坂知樹、友永翔大
筆まめな娘だった。
再婚して出産したとき、「お母さん、お疲れさま」と手紙を書いてくれた。
小学校、中学校を卒業したとき、母の日……。節目のたびに手紙をくれた。
そして迎えた成人式。
「直接だと爆笑して話にならないから手紙に書くね。ここまで育ててくれてありがとう。成人式に今日無事に参加することができました」
その手紙は思いもよらない形で届いた。
2014年1月17日。
女性の携帯電話が鳴った。
「娘さんの車が放置されているので取りに来て下さい」
携帯を何度鳴らしても娘は出…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル