警察職員の新型コロナウイルスへの感染が23日に約1カ月ぶりに確認された。感染が判明した警察官・警察職員は累計で12都道府県警などの100人に達した。これまで業務に大きな支障は生じていないが、「治安や市民対応に影響が出てはならない」(警察幹部)として、各警察は対策に取り組んでいる。
警察は感染を防ぐため、署などの施設や車両を消毒したり、市民と接する窓口や執務室内に仕切りの透明シートを設置したりしている。遺体の検視の際などのほか、容疑者の取り調べでも必要に応じて防護服を着用している。在宅勤務や交代制勤務も導入された。ただ、本部や内勤の部署に比べ、事件や事故の対応を担う一線の職場では実施が難しいのが実情という。
3月初めに警察で最初の感染が確認された後、各地で増え続け、1カ月少しで約50人に、4月下旬には90人台にのぼった。その後はほぼ収まり、5月18日を最後に感染者は出ていなかった。感染者全体の約3分の1を占める警視庁では4月に急増したあと同月末以降確認されなかったが、23日に1人の感染が判明。警察庁のまとめによると、これで計100人になった。
感染者が出た場合、警察では、…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル