戸村登
愛知県豊橋市議会は3月定例会から、乳幼児の赤ちゃんを連れた傍聴者向けに、人目を気にせず授乳やおむつ替えができるテント型のスペースを議場などのそばに置く。子育て世代をはじめ、幅広く本会議や委員会を傍聴してもらおうと、市議会の各派代表者会議が昨年12月に導入を決めた。「開かれた議会」を目指した取り組みの一つという。
3月定例会から設置されるのは、市子育て支援課が2015年度からイベント開催時に貸し出してきた「移動式赤ちゃんの駅」。市議会開催中に設置するテント内には、おむつ台と椅子が置かれ、一組ずつ利用できる。本会議開催時には本庁舎西館8階エレベーター前、委員会開催時には本庁舎西館7階ロビー内に置かれる予定。議場や委員会室のすぐ近くだという。
市議会では、昨年9月定例会の一般質問の発言順を決める抽選で、女性市議が発熱した長女を連れて参加しようとしたが認められず、質問の機会を失った。その後、市議会は育児や看護、介護なども代理出席の理由として認めるよう、内規を改定している。
近藤喜典議長は、「育児中の方でも傍聴をしやすい環境を整備したので、ぜひ議場に足を運んでいただきたい」と話した。(戸村登)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル