米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、4月に国土交通相が、県による埋め立て承認撤回を取り消す裁決をしたのは違法だとして、県は17日、裁決の取り消しを求める訴えを福岡高裁那覇支部に起こした。玉城デニー知事は記者団に「国と地方のあるべき姿を示す判断をしていただきたい」と述べた。
県は昨年8月、辺野古沿岸部の埋め立て承認を撤回した。防衛省は行政不服審査を請求し、石井啓一・国交相が4月に撤回を取り消す裁決をした。これに対し県は、総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」に審査を申し立てたが却下された。県はこれを不服として、地方自治法の規定に基づいて提訴した。(伊藤和行)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル