お礼の品に、マンホールのふたはいかが――。各地の特産品を返礼品としてもらえるふるさと納税で、秋田市が3年間、マンホールのふたの出品を続けている。秋田を象徴する竿燈(かんとう)のデザインが魅力で、寄付者も現れている。
市によると、ふたは直径約40センチ、重さ約12キロ。赤と黄色を使った竿燈が描かれ、25万3500円の寄付後に返礼用として新品が発注される。秋田駅周辺など市内44カ所に敷設されているものと同じデザインだが、返礼用は実際のふた(直径約60センチ)より少し小さめだ。
ご当地マンホールが全国的な人気を呼ぶ中、市はふたの出品を2016年9月に開始。17年度まで寄付がなかったが、昨年度に青森県に住む人から初めて申し込みがあったという。
大手納税サイトではふたを「民芸品・工芸品」に分類している。ふたの魅力について、市の担当者は「コレクションしたい人が出るデザイン」と断言。地域のPRに資する「地場産品」であると説明する。
秋田市では昨年、使用済みのマンホールのふたを販売した。ふるさと納税の返礼品とは別デザインで、販売受付の初日から予定の10枚を上回る22人が申し込む人気ぶりをみせた。担当の市上下水道局は、今年度も20枚程度の販売を予定している。(神野勇人)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル