睡眠薬が入った酒を飲ませ、前後不覚に陥らせる――。こんな手口で女性に性的暴行をしたとして男3人が11月、愛知県警に逮捕された。こうして使われる薬は海外では「デートレイプドラッグ」と呼ばれる。事件を通じてその危険性を追った。
「カラオケに行こう」
9月10日未明、名古屋市の繁華街の路上。知人と待ち合わせていた20代の女性に、男3人が声をかけた。
待ち合わせ時間までなら――。そんな気持ちで女性は誘いに乗った。近くのカラオケ店に一緒に行ったことは間違いない。だが、以降の記憶はあいまいだ。店でお酒を軽く飲んだこと、間もなく力が入らなくなったこと、店を出て街を3人と歩いたこと、朝気づくとホテルにいたこと……。
効き早く記憶も断片的に… 海外製の睡眠薬
途切れがちの記憶のなか、確…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル