大学入学共通テストの会場となっていた東京大学弥生キャンパス(東京都文京区)前の路上で15日朝、受験生ら3人が包丁で刺された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された名古屋市の高校2年の少年(17)の所持品とみられるバッグの中に、可燃性があるとみられる液体計約3リットルが小分けにされて入っていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は周辺で火を付けようとした疑いがあるとみている。
捜査関係者によると、刺傷事件の現場に遺留されていたバッグから、500ミリリットルのペットボトル3本と、190ミリリットルの瓶8本が見つかった。近くには着火剤があったほか、栄養ドリンクの瓶計10本もあった。うち9本は3本ずつに束ねられており、この一部にも中に着火剤が入っていたという。
また、刺傷事件の前に少年が現場から約100メートル離れた東京メトロ南北線東大前駅で着火剤に火を付けた疑いがあることも判明。防犯カメラに映像が記録されていたという。同駅の改札近くでは不審火があり、少年は関与を認める説明をしている。
同じころ、走行中の南北線の車両に可燃性とみられる液体がまかれる事件も起きており、警視庁はこちらについても少年が関わった疑いがあるとみている。
少年は逮捕直後、動機などを話していたが、その後黙秘に転じ、これら液体については説明していないという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル