北海道・知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、運航管理者の不在時に船と連絡をとる補助者について、事故発生時はカズワンの船長しかいなかったと、運航会社が国に説明していることがわかった。船長の航行中に運航管理者の桂田精一社長は事務所を不在にしており、国土交通省は安全管理規程に違反した状態だったとみて調べている。
国交省が17日、立憲民主党のヒアリングで明らかにした。国交省によると、運航会社「知床遊覧船」には昨年、運航管理補助者が計5人いたが、このうち船長をのぞく4人が11月に雇い止めでいなくなっていたと、会社側が説明しているという。
会社の安全管理規程では原則、航行中は運航管理者が事務所で勤務し、不在となる場合は補助者が代行することになっていたが、事故当日はいずれも不在の状態だったことになる。(小川崇)
北海道・知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、「飽和潜水」と呼ばれる潜水の拠点となる民間の作業台船「海進」が17日、網走港に到着した。天候に問題がなければ18日午後から現場に向かい、潜水士3人が海底と同じ水圧に体を慣らしたうえで、19日午後から2日間かけて海底に沈んでいる船内の捜索にあたる。
「海進」は10日に北九州市…
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