新型コロナウイルスの感染拡大をふまえ、警察庁は来年度、運転免許の更新時に受講が義務づけられている講習をオンライン化するモデル事業を始める方針を決めた。違反がない優良運転者が対象。まず都道府県から一つを選んで試行し、将来的には全国でのオンライン化をめざす。警察庁は来年度当初予算の概算要求に関連経費約7700万円を盛り込んだ。
免許を更新する人は運転免許センターなどで、視覚検査や顔写真の撮影とともに、講習を受ける必要がある。オンライン化するのは、このうち過去5年間無違反などの条件を満たす優良運転者を対象とした講習で、受講者は年900万人前後いるという。更新時期を迎えた対象者に、受講のためのQRコードや固有の番号をはがきで事前に配布。パソコンやスマートフォンで、運転で注意すべきことなどを受講する。
優良運転者の講習は30分間。複数の章で構成し、章ごとにミニテストを設定して、回答しなければ次の章に進めない仕組みを取り入れ、きちんと受講したことを確認できるようにする。決められた期間内であれば24時間、受講が可能になる。
更新する人はオンラインでの受講後に、視覚検査や顔写真撮影のため免許センターなどに出向く必要はある。その際、受講完了を証明する画面の提示などを求めることを検討している。
免許更新では、会場の混雑や待…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル