斉藤佑介
東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの大会組織委員会は20日、東京・晴海の選手村に入る世界各国・地域の選手らに対し、酒の持ち込みを原則として認めると発表した。ただし自室で一人で飲むことを求め、公共の場所や共有スペースでの飲酒や、宴会を開いたりは禁止する方針だ。また、過去大会では選手村で配っていたコンドームは、従来とは別の形で選手らに提供する。
組織委はこの日、選手村の全容を報道陣に公開した。公共や集団での「飲酒禁止」は、各国・地域の選手団を通じて注意喚起し、守らなかった場合の罰則も検討している。組織委は、「感染症対策のルール違反時の対応をまとめたプレーブックに準じて対応する」としている。
また、五輪でのコンドーム配布はHIVやエイズ撲滅の啓発活動の一環で、組織委によると、2004年アテネ大会から配布が始まったという。
16年リオデジャネイロ大会でも選手村などに常設していたが、今大会では方針を転換し、帰国時に選手団を通じて配布することにした。組織委は「アスリートは発信力があり、母国に持ち帰って啓発して頂くことが重要だが、趣旨や目的をしっかりと伝える必要がある」としている。(斉藤佑介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル