昨年7月に郡山市の飲食店「しゃぶしゃぶ温野菜」でガス爆発が起き、1人が死亡19人がけがをした事故で、県は9日、店のガス設備の点検を担っていた保安機関「協同組合郡山エルピーガス保安管理センター」に対し、厳重注意の行政指導をした。
県によると、昨年12月の立ち入り検査で、法令で4年以内に1回実施するよう求められている設備の点検が、4年を超えて行われていたことが確認された。センターには、5月10日までに改善措置を講じて報告するよう求めた。
ガス配管の設置に法令違反 指導怠る
また、県は店内のガス配管の設置状況に法令違反となるような問題があったのに、指導などを怠っていたとして、センターと店にプロパンガスを供給していた伊東石油(同市)に改善を求めた。店で使用していた種類のガス管は、液化石油ガス法で、コンクリート面から離して設置するよう求められていたが、店ではコンクリート面に触れたままの状態だったという。
捜査関係者によると、厨房(ちゅうぼう)内のガス管の一部が腐食し、県警はその部分からガスが漏れ、爆発につながった可能性があるとみて調べている。(笠井哲也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル