部下の前髪をはさみで切るなどのパワハラ行為をしたとして、航空自衛隊春日基地(福岡県春日市)は13日、西部航空警戒管制団の50代の男性空曹を停職7日の懲戒処分にし、発表した。
発表によると、空曹は今年4月17日、部下に対して「前髪が長いから散髪するように」と指導。3日後の20日、散髪済みの部下に「まだ髪が長い」として、前髪をつかんでハサミで約4センチ切ったという。
同基地によると、隊員の服装などを定めた空自の基準があり、頭髪について男性は耳や眉、襟元に髪が触れてはならず、女性は前髪が目にかからず、礼をした際、顔を隠さないようヘアピンや整髪料で整える、などとされている。散髪後の部下の髪は基準違反ではなかったという。
この部下が別の上司に報告し、発覚した。部下の年齢や性別などについては「被害者保護の観点から差し控える」として、明らかにしていない。
同基地は、この1件以外、空曹のハラスメント事案はないとしている。同基地司令の津曲明一空将補は「教育を徹底し、服務規律の維持に努める」とのコメントを出した。(豊島鉄博)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル