部活動の指導者不足に悩む中学校に、大阪体育大学(大阪府熊取町)が学生コーチを紹介する支援活動をしている。少子化への対応や教員の長時間労働解消のために国が部活動の「地域移行」を進める中、8月下旬からは、学生コーチが中学校に行けないときもICT(情報通信技術)を活用して部活動を支援する。
大体大は2019年、スポーツ庁の部活動改革プランを受託し、運動部が直面する課題解決に取り組むプロジェクトを開始。21年からは、競技経験のない教員が顧問をするなど指導者不足に悩む中学校に、大学でコーチ養成セミナーを受講する学生らを送り出し、中学生らを指導している。
21、22年度は府内や兵庫県の約30校に、野球やサッカー、剣道、ダンスなど9競技で学生コーチを紹介。教員志望の学生には、就業体験に近い形で指導経験ができる機会になっている。
大学は今年6月、ソフトバンクとスポーツ指導とICTの活用で連携協定を締結した。学生コーチが指導に行けない日や場所が離れている場合でも、同社が開発したアプリを通じた指導や練習が可能になる。
中学生が遠隔指導アプリを使…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル