サシバは春に東南アジアから日本へ来て繁殖する渡り鳥だ。子育ての場所には、餌となる生きものがすむ水田や林のある里山をよく選ぶ。トノサマガエルとみられる獲物を運ぶ姿を信越地方で撮ったのは神奈川県在住の伊藤一幸さん(64)。6月はひなの食べ盛り。「カエルが水田からいなくなると、蛾(が)のヤママユの幼虫など昆虫を餌にする」
そんなサシバは減少傾向にある。日本自然保護協会の出島誠一・生物多様性保全部長によると、秋に南へ渡るサシバが集まる伊良部島(沖縄県宮古島市)の観察では、1970~80年代の4万~5万羽から、近年は1万羽を割ることもある。
「繁殖地と中継地と越冬地が連携して守ろう」と昨年、多くのサシバが繁殖する栃木県市貝町で第1回国際サシバサミットが開かれた。第2回は来年10月に宮古島市で開こうと準備中。その後はフィリピンや台湾でも開く計画だ。
連携して保全につながる泡盛づくり
こうした連携の一環として、日…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル