山田健悟
金沢大学が3月末に廃寮とする学生寮をめぐり、同大が31日午後5時までとしていた寮生の退去期限を1週間延期したことがわかった。延期は寮生や一部の教授らが求めてきたが、大学側がようやく応じた形となった。
30日付で寮生に森本章治・副学長の名義の文書で通知された。
月末で廃寮とされていた学生寮「泉学(せんがく)寮」は、30日現在で8人の寮生の転居先が決まっていない。寮生で作る自治会は29日、森本副学長宛てに請願書を提出。転居先を決めたり、荷物の運び出しをしたりするため、廃寮期限を1週間延ばすことなどを求めていた。
大学側から送られてきた文書は、「請願書への回答」と題され、寮生からの請願について、「本学としても真摯(しんし)に検討し、退去期限延期を決定した」と通知。4月7日午後5時の期限までに退去することを約束する「確約書」に、氏名や所属、学籍番号などを記入して提出することを寮生に対して求めている。
寮生の冨樫洋乃輔さん(22)は「初めて大学側から譲歩を引き出せた点は良かった」と話す。今後の対応は検討中だという。(山田健悟)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル