寿柳聡
大分県佐伯市弥生上小倉の淡水魚水族館「番匠おさかな館」に金色に見えるスッポンが展示されている。市内の川の近くの農道を歩いているところを市民が捕まえ、館に託した。甲羅の長さ約20センチ。先天的に一部の色素が欠落した個体とみられる。宮島尚貴学芸員は「目立つので成長する前に他の生き物に捕食されることが多い。ここまで成長するのは珍しい」と話す。
スッポンはメス。5月28日に捕獲され、今月2日から館で展示し始めた。砂に潜るなどして鳥などの目を逃れながら成長してきたとみられる。宮島さんによると、スッポンは田んぼに水が張られエサが増えるこの時期、田と田を移動したり、繁殖や産卵のため陸上を移動したりするという。9月ごろまで展示予定で、その後は未定。
番匠おさかな館(0972・46・5922)は午前10時から午後5時。入館料は中学生以上300円、小学生以下200円、3歳以下無料。毎月第2火曜日は休館。(寿柳聡)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル