ペットとして飼育した小鳥や金魚、カブトムシなどの最後をどう弔うか――そんな悩みの解消に向け、名古屋の商社が小動物などを埋葬するためのキットを開発した。神戸大学の学生の提案を実現したもので、犬やネコ同様に、小動物とも丁寧にお別れしたいとの思いを込めた。
埋葬キットは黄色の「装束袋」と緑色の「棺袋」からなる。「装束袋」には亡くなったペットへのメッセージなどを記入。20センチほどの生き物まで入れることができる「装束袋」に亡がらを納め、さらに「棺袋」で包む。好きだったエサなども一緒に入れて供養できる。
袋はタピオカの原料として知られるキャッサバを加工。土に埋めると約3カ月で分解されるため、袋のままで埋葬が可能という。
キットを開発したのは自動車のエンジン部品などを扱う商社「佐久間特殊鋼(名古屋市緑区)」。電気自動車の普及など、自動車産業の変革期を迎え、2019年にスタートアップデザイン室を立ち上げた。杉山英彦室長(52)は「先を見据え、持続可能な成長を見込む新事業が必要だと思った」と話す。
「ペットとの別れの時間を大切に過ごせないか」
環境に配慮した商品の開発を…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル