吉沢英将
気象庁は8日、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)が釧路・青森沖に設置している「日本海溝海底地震津波観測網(S―net)」の23地点で障害が発生していると発表した。観測網は同庁も活用しており、この海域で地震が発生した場合、緊急地震速報の発表が最大15秒ほど遅れるなどの影響があると見込まれるという。
S―netは、地震計と水圧計が一体となった観測装置を海底ケーブルでつないだシステム。北海道沖から房総沖の海底に設置されており、150カ所の観測点で地震や津波の観測データを取得している。気象庁によると、障害は8日正午すぎから発生しており、防災科研が原因を調べ、復旧にあたっているという。(吉沢英将)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル