防衛省は7日、新型コロナウイルスの感染者が新たに41人確認された大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号に医官5人を派遣した。感染が判明した人を病院へ搬送する優先順位を決めるための診断にあたった。8日以降もクルーズ船に常駐し、持病がある乗客への対応や医療相談にあたる。
このほか、自衛隊員約40人が感染者を船から下ろす支援も実施した。防衛省所有の救急車による感染者の搬送も予定。乗客の生活支援のため隊員がクルーズ船に乗り込む準備も進めている。
クルーズ船のそばには、防衛省がチャーターしている民間貨客船「はくおう」を待機させ、隊員の活動拠点として活用している。当初、中国・武漢からのチャーター便で帰国する人の滞在先の候補とされたが、クルーズ船への対応に切りかえた。防衛省ではこのほか、チャーター便で帰国した人が滞在している施設に、医官や看護官らを派遣して医療相談や生活支援を実施している。(伊藤嘉孝)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル