防衛省は10日、東京・市谷の同省内に、地上配備型迎撃ミサイル「PAC3」の改良型を運び込んだ。関係者への取材でわかった。都心の弾道ミサイル防衛を強化し、対外的な態度を硬化させる北朝鮮のミサイル発射への警戒を高める狙いとみられる。
航空自衛隊が運用するPAC3は、宇宙空間から降下してくる弾道ミサイルを地上付近で迎撃する。全国17の部隊に計34基あるうちの大半が従来型で、防衛省は、高性能な改良型への置き換えを急いでいる。改良型は6月までに習志野(千葉県)、浜松(静岡県)、芦屋(福岡県)、築城(同)の4カ所の自衛隊施設に配備されているが、東京都心への配備は初。
関係者によると、改良型の「PAC3MSE」は10日午前、防衛省の敷地に運び込まれた。グラウンドに配備済みだった従来型と置き換えるとみられる。これにより、ミサイルを迎撃可能な高度が従来型の十数キロから数十キロまで高まり、防護範囲が2倍以上に広がる。
日本の弾道ミサイル警戒は、海…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル