沖縄県の宮古島周辺で陸上自衛隊の隊員10人が乗ったヘリが消息を絶った事故で、現場海域の海底で見つかった機体の主要部が三つに割れているとみられることが、政府関係者への取材でわかった。機体に横方向の強い衝撃が加わった可能性がある。防衛省の委託を受けた民間船舶が28日にも現場海域に着き、早ければ29日にも機体の引き揚げが始まる見通しだ。
ヘリは6日にレーダーから消え、16日、消失地点から北北東に約4・2キロ離れた水深106メートルの海底で海上自衛隊のダイバーが機体と隊員5人を確認。18日にはさらに隊員1人を見つけた。防衛省はこれまで5人を引き揚げて死亡を確認し、身元を公表している。
政府関係者によると、海底で見つかった機体の主要部は大まかに三つに割れていたとみられ、近くにまとまって沈んでいた。近くには機体から外れたとみられる部品も新たに見つかったという。
事故機が3分割している場合、操縦士の乗るコックピットや、客室部分にあたるキャビン、後方部分のテールに分かれている可能性がある。ヘリなどの航空機は縦方向の衝撃には強いが、横方向の衝撃には弱いとされ、事故時、横方向に強い衝撃が加わった結果、機体が3分割し、この衝撃に伴って外れた部品も同時に沈んだ可能性がある。
「空中で衝撃を受けた可能性は消えた」
こうした状況を踏まえると…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル