小野太郎
沖縄・宮古島周辺で陸上自衛隊のヘリコプターが6日に消息を絶った事故で、宮古島海上保安部は7日午後、捜索海域で回収した機体のローター(回転翼)の一部とみられる5メートル超の細長い物体や、「非常口」と記載されたドアのようなものを報道陣に公開した。
周辺海域で捜索していた巡視船「のばる」は7日午後2時半ごろ、燃料補給などのため、宮古島の平良(ひらら)港に戻った。海上で回収されたローターの一部とみられる物体やドアのようなものなどを積んでいた。
捜索を担当する宮古島海保の山添岳大・警備救難課長は記者団の取材に応じ、「自衛隊などと緊密に連携し、一刻も早く行方不明者を発見できるよう捜索している」と述べた。
この日は悪天候で周辺海域の視界が悪く、目視による捜索は制限される状況にあるといい、「レーダーやサーチライト、赤外線カメラなどあらゆる手段を用いて捜索にあたっている」と説明した。
山添課長によると、海保の巡視船4隻が海域を分担し、海上自衛隊の艦艇とも連携して捜索にあたっているという。
海保の巡視船は6日から7日にかけて複数の漂流物を発見した。防衛省によると、このうち、緊急脱出時に使う「浮舟」の製造番号が、消息を絶ったヘリが搭載していたものと一致した。10人の安否については7日午後3時時点では不明のままだ。(小野太郎)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル