防衛省が沖縄県の宮古島への陸上自衛隊警備・ミサイル部隊の配備計画をめぐり、弾薬庫などのミサイル部隊関連施設の建設に7日にも着手することが分かった。この着工により同県の与那国島と石垣島、鹿児島県の奄美大島と並び、中国の離島侵攻の脅威に備える南西防衛強化の現行計画がすべて実現に向けて動き出す。宮古島のミサイル部隊関連施設の工事は1年半以上かかる見通しだ。
宮古島では施設建設への反対派が弾薬庫に照準を合わせて反発。島外の反米軍基地活動とも連動し始めており、工事の行方は予断を許さない。
宮古島ではミサイル部隊関連施設とは別に駐屯地を3月に新設し、有事で初動対処を担う警備部隊を配置した。防衛省は保管するのは警備部隊の「小銃弾等」と地元に説明していたが、火力の強い中距離多目的誘導ミサイルと迫撃砲の弾薬も保管したことで反発を招き、4月に弾薬を島外に撤去。発射機などの装備と弾薬の一体保持という原則が崩れている。
ミサイル部隊関連施設では3棟の弾薬庫を整備する予定で、地対空・地対艦ミサイルに加え、警備部隊用の弾薬も保管する。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース