大阪府吹田市は9日、障害者虐待と認められる行為があったとして、共同生活を行う市内の障害者施設「グループホーム・コスモス寮(第二)」の新規利用者の受け入れを、10月1日から来年3月31日まで停止する行政処分を行うと発表した。
市によると、身体拘束する場合は運用基準を明文化する必要があるのに、基準を設けずに利用者の両腕を押さえるなどの行為をしていた。また、利用者1人の介助や洗濯、掃除などを、職員ではなく、別の利用者2人にさせていたほか、利用者を定められた部屋ではなく、別の利用者の部屋に寝起きさせていた。
いずれも障害者総合支援法に基づき制定された府条例に違反していた。市の聞き取りに、運営事業者は「職員が不足していた」などと答えたという。
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