14日に法制審議会が答申した「嫡出(ちゃくしゅつ)推定」の見直しは、生まれてくる子が無戸籍になる問題の解消に道を開くものとなった。明治時代から続くこの規定に苦しんだ母親や、支える人たちからは「前進した」と歓迎する声の一方、課題も示された。
NPO法人「民法772条による無戸籍児家族の会」の井戸正枝さん(56)は、自身も嫡出推定の規定に苦しめられた経験がある。4年間の家庭内別居を経て、前夫との子ども3人を連れて家を出た。新たな夫との子どもを授かって2002年11月に出生届を出したところ、市役所から「前夫の子になる」と指摘された。離婚成立から265日目だった。
被告は夫、認知求め提訴
前夫に「自分の子どもではな…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル