「生きてます 2022・02・13」――。
こんな不思議なメッセージが、京都市内のあちこちに出現している。電柱やポスト、民家の柵など、さまざまな場所に書かれていて、記者が見つけたのは40カ所以上。「何のために」と住民らが首をかしげている。
上京区に住む木村匡(ただし)さん(88)は昨夏、自宅の柵に黒いペンで「生きてます 2021・06・08」と書かれていることに気づいた。
「いつのまに」。いぶかしんでいると、近所の人が「それ、あっちにもあんねや」。電信柱にもあった。
その数カ月後には急増し、近隣は「生きてます」だらけに。不便はないからと柵は放置しているが、「何のためかは、さっぱりわからん」。
メッセージが集中するのは堀川商店街(同区)だ。その中心にある「堀川団地」の前を10分ほど歩いただけで、「生きてます」が約20カ所も見つかった。
どれも「生きてます」の後に日付とみられる数字が書かれていて、「日付」部分は異なる。
記者が確認できた43カ所の中で最も古いのは2021年4月10日で、最も新しいのは22年4月16日だった。
京都府警上京署によると、悪質な落書きは器物損壊などの犯罪にあたる可能性もある。ただ、今のところ被害届は出ていないため、付近を警戒するにとどめているという。
筆跡、ペンの色、いろいろ
筆跡が同じに見えるものもあ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル