山本孝興
日本付近に停滞する前線の影響で、17日は九州を中心に朝から記録的な大雨になっている。雨域は今後、西日本や東日本、北日本まで広がり、非常に激しい雨が降るところがある。気象庁は河川の氾濫(はんらん)や土砂災害に厳重な警戒を呼びかけている。
気象庁によると、鹿児島県では、16日に8月の平年1カ月分以上の雨が降った所もあるが、17日も朝から雨が強まっている。鹿児島県枕崎市では午前8時20分時点で、3時間雨量が8月の観測史上1位を更新した。九州以外でも雨が強まっており、和歌山県日高川町では1時間に79・5ミリを観測して8月の記録を更新した。
17日午前9時45分現在、九州と和歌山の計6県に土砂災害警戒情報が発表されている。九州では降り始めからの総雨量が1千ミリを超えた地域もあるが、前線は20日にかけて停滞する見通しで、今後さらに雨量が増えるおそれがある。地盤が緩んで災害の危険性が高まっており、気象庁は早めの行動を呼びかけている。
18日午前6時までの24時間に予想される雨量は多いところで九州、四国250ミリ▽中国、東海200ミリ▽近畿180ミリ▽関東甲信120ミリ▽北陸100ミリ▽東北80ミリ。19日午前6時までの24時間では、四国、東海100~200ミリ▽中国、近畿、関東甲信100~150ミリ▽九州、北陸、東北50~100ミリの見込み。(山本孝興)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル