吉沢英将
韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が4年ぶりに来日した16日、警視庁は尹氏が訪問した首相官邸や宿泊先のホテル周辺などに多数の警察官を配置し、警戒に当たった。
16日夜、岸田文雄首相との夕食会が開かれた東京・銀座の飲食店周辺は多数のSPや警察官が周囲に目を光らせていた。午後7時半すぎに尹氏を乗せた車列が店先に止まると、集まった見物人が写真や動画を撮っていた。
日中には東京都港区の韓国大使館周辺で、尹氏の来日に反応した右翼団体の街宣車が行き交った。トラブルを未然に防ごうと、警察官らは街宣車が通るたび、大使館へとつながる道をフェンスでふさいでいた。
警視庁は17日の尹氏の帰国まで警戒を続け、首都高速道路の一部や一般道を通行止めとする。羽田空港などでは警備犬を使って不審物がないか確認している。安倍晋三元首相が銃撃された事件のように、組織に属さない「ローンオフェンダー(単独の攻撃者)」と呼ばれる犯罪も警戒。インターネット上の書き込みなど、犯行の兆候をつかむ情報収集も強化している。(吉沢英将)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル