飲食店に集中した対策というけれど――。7日にも決まる新型コロナの緊急事態宣言。その余波は、思わぬ業界にも広がりそうだ。「また客が減るのか」「協力金は出ないのか」と、店主らは対応に苦慮する。
「やっと客が戻ってきたのに、また離れてしまう」。東京・池袋のライブハウス「アブソルートブルー」代表の星川あゆみさん(54)は、再び緊急事態宣言が出されることに不安を募らせる。ジャズやブラックミュージックを聴かせる場として、6年前から営業してきた。
菅義偉首相や首都圏の知事らの言いぶりから、営業時間の短縮を求められるのは「飲食店」というイメージが強い。だが、ここでは酒も出しており、8日以降はステージを午後8時までに終えるよう求められる。
昨春の緊急事態宣言では、休業要請の対象に「ライブハウス」が挙げられた。店を2カ月近く休み、無観客のライブ配信でしのいだ。宣言が明けた後は、40人の客が入れるところを半分にし、秋にようやく演奏や客の予約が戻っていた。なのに、再び緊急事態宣言に。
星川さんは「周りの目も気にな…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル