安倍晋三首相(自民党総裁)は憲法改正に向けて、「挙党態勢」を意識した布陣を敷いた。党内で重しになるよう推進役に自らの出身派閥の領袖(りょうしゅう)を起用。国会論議の進展を狙い、衆院憲法審査会のトップには国会対策に通じたベテランを「指名」した。ただ、野党側が簡単に議論に応じる環境にはない。
首相は12日、党憲法改正推進本部長に起用する細田博之・元幹事長を首相官邸に招き、憲法論議の進展に協力を求めた。その後、佐藤勉・元国会対策委員長に電話し、「衆院憲法審査会長をやってほしい。とにかく目玉(人事)だから」と就任を要請した。…… 本文:1,167文字
朝日新聞社
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