【動画】五輪招致に関する発言をめぐる問題で、40回以上「発言はいたしません」などと繰り返した馳浩知事=波絵理子撮影
国際オリンピック委員会(IOC)の委員に対して内閣官房報償費(機密費)を使って贈り物をした――。東京五輪の招致をめぐる石川県の馳浩知事の発言が波紋を広げている。馳氏は「事実誤認」として発言を撤回したが、何が誤認なのか、説明しようとしない。内容が事実なら、IOCの倫理規定に触れるおそれがあり、説明責任を問う声が強まっている。
国会議員時代の2013年、自民党の東京五輪招致推進本部長を務めていた馳氏。発言があったのは今月17日、都内での講演だった。
安倍晋三首相(当時)から「金はいくらでも出す」「機密費もある」と言われた。開催都市を決める投票権を持つIOC委員のため、選手時代の写真アルバムを一冊20万円で作り、お土産として渡した――。関係者によると、そんな内容を語ったという。機密費は内閣の仕事を円滑に進めるために使えるとされ、使い道は公開されていない。それが明らかになった点でも注目が集まった。
40回繰り返された「回答は控える」
その日のうちに発言を撤回し…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル