教科「情報」の正規免許を持たない同科の担当教員が全国の公立高校に何人いるか文部科学省が調べたところ、今年5月1日時点で担当教員全体の4・4%にあたる192人だった。前年同期の796人(16・7%)から大幅に減ったが、当初の見込みほどは減っておらず、同省は「来年度こそゼロにしてもらいたい」として、改善を求めている。
プログラミングなどを学ぶ同科は専門免許を持つ教員の配置が少ない自治体があり、教える態勢の地域格差が問題となっていた。新学習指導要領(2022年度の高1から順次適用)では、プログラミングやデータ活用などを学ぶ必修科目「情報Ⅰ」と発展的な選択科目「情報Ⅱ」に再編され、「情報Ⅰ」は25年1月の大学入学共通テストにも導入される。こうした状況を受け、同省は各教育委員会に対し態勢強化を求めてきた。
同省によると、公立高校の情報科担当教員4411人のうち、別の教科の免許はあるが情報の正規免許は持たない「免許外教科担任」は124人(前年度560人)、正規免許を持つ教員を採用できない時に期限付きで発行される「臨時免許」の教員は68人(同236人)で計192人。20年度の計1233人(担当教員の24・3%)、昨年度の計796人から大きく減っている。
■「正規免許なし」多い県は……
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル