4人が死亡した吉田町の生活用品メーカー「レック」の工場兼倉庫の火災で、同社は11日、爆発的な発火が起きた直前と思われる映像を公開した。倉庫内で広がる煙や火元の検索にあたる消防士の姿などが確認できる。同社は近く第三者委員会を設置し、原因究明をめざす方針。
建物1階に設置されたカメラは、午前1時50分ごろに西側で煙が充満する様子を映していた。この数分後、東側の映像には煙が確認できない。2階に設置したカメラには動画も残っていた。暗闇に火災報知機の音が鳴り響き、煙が漂う様子が映されていた。ヘッドランプを付けた消防士が「照明がほしいね」などと話す声も確認できる。
レックは11日、地元住民向けの説明会を開いた。青木光男会長らは約40人の住民に対し、火災の発生を謝罪。2018年にも同じ場所で火災が発生していたことを踏まえ、危険物の取り扱いは一切していなかったと説明し、火災前の映像なども公開した。今後は火災現場を更地にするという。
説明会後の記者会見で同社は、倉庫内にあった複数の警報機器が5日午前2時15分から壊れていたことを明らかにした。同社はこの時間に爆発的な発火があった可能性を示唆した。今後は第三者委員会の調査で、発火原因と爆発が起きた原因を調べるという。(植松敬)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル