起きてはならないことが起きた。埼玉県川口市の15歳の少年が「教育委員会は大ウソつき」と書き残して命を絶った。
16年に入学した市立中でいじめを受けた。翌年4月までに3度自殺を図り、不登校にもなった。市教委は3度目の自殺未遂から半年後の17年秋、ようやくいじめがあったと認め、第三者委員会を設けた。だが少年側の不信は深く、調査が進まないまま機能不全に陥っていた。
事実を解明し、再発を防ぐ手立てを考え、その子が不登校になっているなら、安心して学校に戻れるよう努める。そのための調査なのに、当の子どもが亡くなってしまったのだ。…… 本文:1,027文字
朝日新聞社
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