かんぽ生命保険の不正販売問題を昨年4月に報じたNHKの「クローズアップ現代+」をめぐり、日本郵政グループの抗議を受けたNHK経営委員会が昨年10月、上田良一NHK会長を厳重注意していた問題で、経営委は15日、これまで非公表だった厳重注意に至った議事経過を公表した。
放送法41条では「経営委員会の終了後、遅滞なく、経営委員会の定めるところにより、その議事録を作成し、これを公表しなければならない」と定めている。ただ、経営委の内規では、プライバシーを不当に害する恐れがあるものなどについては除外規定があるため、今回の件に関しては非公表としていたが、「経営委が会長に注意を申し入れたことの重要性や、経営委の透明性という観点」から公表に踏み切った。
上田会長に対する厳重注意について、経営委の石原進委員長は「あくまでガバナンス(企業統治)の問題として注意し、経営委員会の職務を遂行した」と説明。NHKの自主自律を損なった事実は「全くない」と話した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース