福冨旅史、松田史朗
14日午後0時41分に再び大雨特別警報が出された広島県内では、新たに広島市安芸区の全域と、中区、東区、南区、西区、佐伯区の一部を対象に避難情報のうち最も危険度の高い「緊急安全確保」(警戒レベル5)が発令された。
広島市安佐北区の全域、安佐南区、安芸高田市、北広島町の一部にも緊急安全確保がすでに出されており、広島市の全ての区で発令され、対象地域が広がっている。
安芸高田市では、多治比川の水があふれ、各地で浸水被害が相次いでいる。
同市吉田町のJA吉田総合病院では14日、病棟に流れ込んだ土砂をかき出す作業が進められていた。13日午前10時ごろから近くを流れる多治比川の水がなだれ込み、約1千平方メートルの1階部分が高さ10センチほど浸水した。外来患者や入院患者ら約60人が別棟に避難し、けが人はいなかった。
「あっという間の出来事。なすすべがなかった」。同病院の森友俊文事務局長はこう話す。
広島県東広島市志和町では14日午前10時15分ごろ、住民から「雨の中、田んぼの様子を見に行った家族が戻らない」との通報が市消防局にあった。同日午前9時ごろ、外出した80代男性の行方がわかっておらず、市消防局や東広島署が捜索している。(福冨旅史、松田史朗)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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