物件を探す借り主が、家主を募集するウェブサイト「さかさま不動産」が近く開設される。どの地域でどんな家をなぜ借りたいか「思い」を伝え、物件を貸したいと思った家主が連絡をとることができるサイト。シェアハウスを営んできた2人が逆転の発想でスタートさせる取り組みだ。
借り主が家主募集 地域の「応援」も
借り主は同サイトに会員登録し、自己紹介ややりたいこと、写真などを入力して公開する。それを見て関心を持った家主からメッセージが送られてくる。互いに合意すれば、契約は各自でする仕組みだ。サイトでは、借り主へ「応援コメント」を投稿したり、地域の人が町の情報を伝えたりすることもできる。
サイトを運営するのは、名古屋を中心にシェアハウスなどを営んできた水谷岳史さん(32)、藤田恭兵さん(27)。自らの経験をもとに、このサービスを思いついた。
さかさま不動産のサイト(https://sakasama-fudosan.com/)は準備中。問い合わせは、On-Co(080・7704・1568)。
2011年、水谷さんが知人と名古屋市中村区の長屋を改修してシェアハウスを開いた。藤田さんも運営に加わり、時には地域の人とイベントを開いた。
そのなかで、「うちも余っているんだけど使わない?」「ほかにも空き家がないか聞いてみるわ」と、地域の人から物件を紹介されることが増えた。次々と空き家をシェアハウスやレンタルスペースに改修し、多い時は約10軒を運営した。「知らない人に空き家を貸すのは不安だろう。でも僕らを知ってもらえたから、地域の人が貸してくれた」と水谷さんは振り返る。
お互いの顔が見えるコミュニティー、信頼関係がつくれたら家主と借り主をつなげられる。そう気づき、さかさま不動産を思いついた。昨秋、中部電力の支援もあり、クラウドファンディングで運営に関する費用約280万円を集めた。
■逆転の発想イメージし…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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