河野光汰、華野優気
自宅への電話でトラブル解決のために必要だとだまされ、高齢者が数千万円を詐取される被害が大阪府内で相次いでいる。府警の担当者は、「怪しい電話はいったん切り、警察に相談してほしい」と呼びかけている。
特殊詐欺捜査課によると、80代女性宅に3~5月、国民生活センターなどと称する男の声で、「『国立国民支援機構』に名前が登録されている」「名義を書き換えた人が逮捕され、あなたも逮捕される。保釈金を用意して」などと電話があった。女性はATMで毎日50万円ずつ引き出すよう指示されて手元に現金をため、自宅に来た男に3回にわたり計6520万円を手渡したという。
また、80代男性宅にも6~7月、実在する団体の職員を名乗る人物から「あなたの個人情報がハッキングされ、約90社が被害を被っている」などと電話があった。「示談交渉する」などと言われ、指定された口座に計約3500万円を振り込んだという。(河野光汰、華野優気)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル