「あの子ずるい」より、自分が何をしたいか 青山テルマ

 3月8日の国際女性デーを前に、これからの時代を生きる女の子や男の子に伝えたいことを、歌手の青山テルマさんに聞きました。最近はテレビのバラエティー番組でも活躍し、昨年10月に出した初エッセー本「人生ブルドーザー」も話題のテルマさんは、「女性の方が楽しくないですか?」と語りかけます。

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 私はトリニダード・トバゴ人と日本人のクオーターです。保育所で人生初のいじめに遭って、その後も幼稚園や小学校で、気づいたら、あれ、いじめだったかも、みたいなことはありました。でも、外国人の血が入っていることは変えられないし、しょうがないこと。幼稚園のときに1年間、奈良から京都のインターナショナルスクールに往復6時間かけて通って、その後は小学校を出るまで大阪の学校に往復4時間かけて通いました。さらに習字に行ってそろばんに行って公文に行って、小さいながらに毎日忙しかったので、あまり小さなことを気にしなかったのかな、と思いますね。

 幼い頃から歌がすごく好きで、10歳でゴスペルを始めて、歌しかやりたいことがなかったんです。歌手になって19歳でメジャーデビューして、20歳でセカンドシングルの「そばにいるね」がオリコンチャートの1位になって、紅白歌合戦にも出ました。

 でも、その後は売れなくて、自分はもう必要とされていないと思って、どん底というか、すごくつらい時期がありました。日本のメディアも音楽もできるだけ自分の中に入れないで、自分と向き合おうと思ってロサンゼルスに行ったのが、26歳のときです。

 いろんなことがうまくいかない…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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