新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、神奈川県がインターネットカフェの利用客のために県立武道館(横浜市港北区)に設けた臨時の宿泊場所で、自衛隊神奈川地方協力本部(横浜市中区)の広報官が自衛官の採用のための広報活動をしようとした。黒岩祐治知事は14日の記者会見で「あまりにも無神経だ」と批判した。
県は緊急事態宣言を受け、11日からネットカフェにも休業を要請し、寝泊まりしていた人を武道館で受け入れ始めた。
同協力本部によると、男性広報官が13日正午過ぎに1人で武道館を訪れ、採用のための広報活動をしようとした。対応した県職員に立ち入りを拒まれたが、数分にわたって協力を求めたという。広報官の行動の詳細について同協力本部は取材に「確認中」とした。
黒岩知事は「宿泊場所を失った方がやっとの思いでたどりついた場。安心して過ごしていただくことが大事だ」と強調。自衛官の募集には県も協力しているとしつつ、「ルールにのっとって募集していただきたい」と苦言を呈した。(茂木克信、斎藤茂洋)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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