熊本県宇城市出身でサッカー元日本代表の巻誠一郎さん(39)の引退試合が13日、えがお健康スタジアム(熊本市東区)であった。会場には巻さんの最後の勇姿を見届けようと、約1万人のファンが詰めかけた。
【写真】2017年4月、熊本地震で大きな被害を受けた甲佐町乙女小の体育館で子どもたちとサッカーをする巻さん
巻さんは2014~18年、地元のロアッソ熊本(当時J2)でプレー。16年の熊本地震後は、被災者を元気づけようと約3カ月間、毎日避難所や学校を回ってサッカー教室などを開き、子どもたちと触れ合ってきた。
この日は、熊本地震で被災した子どもたち約3千人を無料招待。試合は、巻さん率いる「巻フレンズ」と、稲本潤一選手らがメンバーの「元日本代表ドリームチーム」が対戦。巻さんは両チームに半分ずつ参加し、5ゴールを決め自らの引退を飾った。
試合後の引退セレモニーで、巻さんは「熊本の地でスパイクを脱げたことを誇りに思う。今まで助けてもらった人たちを、これからは支えたい」とファンに感謝を伝えた。最後にスタジアム内を1周すると、スタンドから「ありがとう」「お疲れさま」と、ねぎらいの言葉が降り注いだ。(長田健吾)
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