2000年以来、新潟県民に親しまれてきたラジオ局「FM PORT(ポート)」が6月30日、閉局した。放送地域の狭いコミュニティーFMを除く民放局の「停波」は全国2例目だ。放送が途絶えるその瞬間まで、リスナーも出演者も、新潟の文化に刻んだ足跡を振り返り、別れを惜しんだ。
「FM PORTは本日24時をもって閉局いたします。開局から19年と6カ月での閉局は大変残念ですが、これまで新潟県民エフエム放送、愛称『FM PORT』を愛していただいたリスナーの皆様に、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。JOWV―FM、JOWV―FM、こちらは新潟県民エフエム放送、FM PORTです。リスナーの皆様、ありがとうございました」
最後の音声の後に10秒あまり続いた無音。そして、6月30日が終わると、ラジオは「ザー」という雑音しか発しなくなった。
その時、FM PORTが入る新潟市中央区のビルの前にはリスナー40人以上が集まっていた。雨の音しかなくなった中、スタジオに向けて手を振り続けた。
「(FM PORTは)まさに…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル