「あれ、どうなりました?」 素朴な疑問をぶつけるべき相手とは

有料記事

聞き手・田中聡子

 思い浮かんだ問いをそのまま発する「素朴な疑問」。それは時に人を戸惑わせたり傷つけたりしてしまうものでもあります。ライターの武田砂鉄さんは「『素朴な疑問』が有効に作用することもある」と指摘します。話を聞きました。

素朴な疑問の多面性

 素朴な疑問は、時に人を傷つけたり、戸惑わせたりしてしまうことがあります。その一方で、鋭い批判にもなり得る。誰に向けて発せられるかによって変化する多面性を持っていると感じています。

 依頼されてもなかなか引き受けられない仕事に「人生相談」があります。「仕事を辞めようか迷っている」「パートナーとうまくいかない」などの悩みがつづられ、「どうしたらいいか?」と答えを求められる。しかし、文面上はハッキリした悩みのように見えても、書かれているのはその一部にすぎません。本当はより複雑な思いがあるはずだと思うと、「答えられない」と感じてしまいます。

求められる「分かりやすい説明」

 日常生活の中でも、素朴な疑…

この記事は有料記事です。残り877文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment