「あんなやり方、間違っている」 奈良の銃撃現場、多くの市民ら献花

【動画】安倍元首相が銃撃された奈良市の近鉄大和西大寺駅前。多くの人が献花に訪れた=金居達朗撮影

 安倍晋三元首相が銃撃され、死亡した事件から8日で1年を迎えた。事件があった奈良市の現場付近の献花台には、朝から多くの人が訪れた。現場や東京などでは一周忌の法要も営まれた。

 近鉄大和(やまと)西大寺(さいだいじ)駅前では午前8時前、自民党の有志らでつくる任意団体が献花台を設け、直後から長い列ができた。事件発生とほぼ同時刻にあたる午前11時半ごろには一周忌の法要があった。現場付近に集まった人たちは手を合わせて黙禱(もくとう)した。

 大阪市旭区の岩田望美さん(33)は「日本で銃撃事件が起こるなんて思ったこともなくて、びっくりしたし、許せなかった。あんなやり方、絶対に間違っている」と話していた。

 現場から5キロほど東にある霊苑(れいえん)には今月初め、同じ団体によって安倍氏追悼のためのモニュメントが設置された。この日は早朝から花を手向ける人の姿が見られた。

 東京都港区増上寺でも一周忌法要が営まれた。岸田文雄首相や安倍氏の妻昭恵氏らが参列した。午後からは、一般献花も受け付けられた。

 法要後に開かれた食事会で昭恵氏があいさつし、「ずっと1年間いろいろなことの中で気が張って、涙を流す間もなかった」と振り返り、「今日は晋三さんがそばにいるような気持ちで、改めて悲しみを感じている。主人の遺志を継いで世の中のためにしっかり働きたい」と語った。安倍派会長代理の塩谷立元文部科学相が記者団に明らかにした。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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