「いずれノーベル賞」のゲノム編集 誕生の裏に日本人

 来月、ノーベル賞の発表があるが、「いずれ受賞することは間違いない」と言われる技術がある。生命の設計図を操るゲノム編集だ。その最新版は、品種改良や病気の治療などへの応用も期待される。従来技術とはどこが違うのか。

クルーズ船でひらめいた

 今年2月、横浜港。大型クルーズ船、ダイヤモンド・プリンセス号で新型コロナウイルスの集団感染が起きていた。国は乗船者全員にPCR検査を進めていたが、検査には時間もかかり、多くの人が長期間船内で過ごさざるを得なかった。

 「ゲノム編集を使えば船の中でも検査できる」。ニュースを見て、東京大医科学研究所の真下知士(ましもともじ)教授はこう思った。真下さんらが開発した「CRISPR(クリスパー)/Cas(キャス)3」というゲノム編集技術を検査にも応用できないかと考えた。

 ゲノム編集は、DNAの狙った…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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