「いつも想っているよ」 付属池田小事件21年、父は娘に語りかける

 「いつも想(おも)っているよ」

 ハートの形をしたガラス細工の赤いオブジェには、そんな言葉が刻まれている。大阪教育大付属池田小学校の事件から、6月8日で21年。長女の優希(ゆき)さん(当時7)を亡くした本郷紀宏さん(57)=大阪府=が昨秋から、自宅に置く娘の写真の傍らに飾っているオブジェだ。

 以前から思いの伝わるものを添えてあげたいと思っていた。手作りの品を取り扱うアプリの中に、優しい色彩と可愛らしい造形とともに、いつも娘に伝え続けている「その言葉」を見つけ、心ひかれた。

28回目の誕生日に

 「おはよう」「行ってきます…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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