文部科学省の2020年度の問題行動・不登校調査で、児童生徒間のネットを使ったいじめ件数が過去最多になった。コロナ禍で子ども同士の接触が減るなか、いじめの総数は7年ぶりに減ったが、ネットいじめは増える一方だ。何が起きているのか。
今年度からすべての小中学生に1人1台の情報端末が配備され、子どもたち同士がネットでやりとりする機会は大きく増えた。
ある男性教諭が勤める東京都内の公立小学校では、クラス全員のチャットで画像や短いコメントの投稿が相次ぎ、通知音が鳴り続けると、「うざい」などの言葉が飛び交うことがある。意見を交わすうちに、「はい論破」など、言い負かしたことを誇示するような言葉が投稿されたり、誤字を指摘する際に、嘲笑を示す「草」という文字が加えられたりすることもあった。
教諭は「(配備された端末で…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル