「おぼれるのは一瞬」 プールで子どもがヒヤリ、危険な時間帯は…

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山根久美子 石田貴子

 皆さんはプールで怖い思いをしたことはありますか? SNSで情報交換して取材する「#ニュース4U」には、プールでヒヤリとした経験のある人から様々なエピソードが寄せられました。事故はどうしたら防げるのか。プールの季節を前に、専門家と考えました。(山根久美子、石田貴子)

 スイミングスクールのコーチに抱かれて大泣きする息子――。奈良県の女性(36)は一昨年の出来事を振り返る。当時2歳だった三男がスクールで泳いでいる時、腰にひもで結んだヘルパー(浮き具)が外れておぼれかけたという。

 「ちゃんと助けてもらって無事だった」。そう自分に言い聞かせた。でも、このスクールで気になることはいくつかあった。

 小学生のクラスでは1人のコーチが25人を指導。監視員は見当たらない。スクールに尋ねると、指導人数に「決まりはない」。同じスクールの他の店舗では、子どもがおぼれていることにコーチが気づかず、観覧席の親が先に気付いたことがあったとママ友に聞いた。

 プールに子どもだけを残して、コーチがいなくなることもある。「大きな事故もなく通えているのは運がいいだけなのかもしれない」

 大阪府の元小学校教諭の女性(72)は、約40年前の6年生の水泳授業であった事故を後輩の教員らに語り続けてきたという。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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