1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(87)の裁判をやり直す再審の第7回公判が17日、静岡地裁であった。弁護側は逮捕当時の取り調べの録音テープを再生し、「違法な取り調べで自白を強要し、袴田さんを犯人に仕立てた」と訴えた。
袴田さんは逮捕後、勾留期限が切れる3日前に自白したとされた。公判では否認した。弁護側によると、テープには計430時間超の取り調べのうち、起訴後を含む約47時間分が記録されている。
袴田巌さんの取り調べの録音テープが法廷で再生されました。記事の後半では、取り調べのやり取りを詳しく紹介しています。
法廷で再生された音声によると、袴田さんは逮捕前後、「ほんとに無関係」「全然、僕には分かりません」と説明していたが、警察官らは連日、「君以外に犯人はない」などと発言していた。
「小便行きたい」との訴えに・・・
自白2日前には「どうだ言っ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル